NEXT4のメンバーの1人、柳田将洋選手が2022年度の日本代表候補から落選しました。
ビッグサーバーで強烈なバックアタックが印象的な柳田選手が「いない」ことに気付かれて検索されてきた方も多くいらっしゃると思います。
この記事では柳田将洋選手がなぜ代表落ちしたのか調べて参りましたので紹介していきます。
さらに2021年に開催された東京五輪前にキャプテンを務めていた柳田選手が”異例中の異例”と言われるキャプテン交代の真相についてもあわせて紹介していきますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
バレーファン歴20年で柳田選手を追っかけしていたこともある私こっしーが熱く語らせていただきます!
目次
柳田将洋の代表落ちはなぜ?
柳田将洋選手は2021年の東京五輪前と、今回と2度代表から落選しています。
代表落ちした理由は2つあります。
- コンディション不良
- 高橋藍選手の存在
ブラン監督からは、「国際レベルでは通用しない」という厳しい評価を受けています。
柳田将洋の代表落ちの理由①コンディション不良
2021年の東京五輪前は、コンディション不良が原因で代表落ちしています。
しかし、「コンディション不良」と一言で片付けるには心苦しいところではあります。
柳田選手は2021年6月に行われたVNL(バレーボールネーションズリーグ)までが東京五輪の選考に向けたアピールの機会だと思い、それに向けてコンディションを調整していたそうです。
しかし当時監督だった、中垣内監督は「VNLに出場するメンバーから東京五輪の代表を決める」と明言。
そして柳田選手はVNLのメンバーに選ばれませんでした。
このことに対し柳田選手はスタッフとの間にギャップを感じたそうです。一方で「もっとスタッフとコミュニケーションをとるべきだった」「東京五輪出場に対してもっと執着すべきだった」と後悔したそうです。
実際のところ「コンディション不良」は本人も自覚していました。
しかしVリーグ20-21(2020年10月~2021年4月)では柳田選手率いるサントリーサンバーズが優勝を果たしています。
ドイツにプロ移籍して帰ってきた柳田選手の存在は大きく、サーブやスパイクなど攻撃面はもちろん、メンタル面でもチームを鼓舞していました。
数字で見てもサントリーは3敗しかしておらず、本当にコンディション不良だったのかと疑いたくなるような内容。
しかし、それを上回る選手が現れたのかもしれません。
それが”高橋藍選手の存在”です。
柳田将洋の代表落ちの理由②高橋藍選手の存在
2021年5月に行われた国際親善試合で彗星のごとく現れたのが高橋藍(たかはしらん)選手です。
高橋選手は柳田選手と同じアウトサイドヒッターです。
高橋選手のことを詳しく知りたい方はこちらからお読みください。
高橋選手が選ばれた理由は、柳田選手よりも守備力が高いからです。
具体的に説明していくと、高橋選手と柳田選手はポジション②になります。
これはポジション⑤に入る石川祐希選手の対角の位置になります。
(出典:バレーボールネクスト)
ポジション②と⑤は同じアウトサイドヒッターでも求められる能力や役割は若干違います。
ポジション② ⇒ オールラウンダーの選手
ポジション⑤ ⇒ 守備より攻撃が得意な選手
これはサーブレシーブを真ん中で受ける回数が違うからです。
ポジション②は2回、ポジション⑤は1回です。
さらに、ポジション②はセッターと並んでいるため、前衛にいるとき2回攻撃枚数が薄い場面があります。
そのためポジション②に入る人は攻撃も守備も優れているオールラウンダーの選手が選ばれます。
4、5年前に比べて柳田選手のレシーブ力は上がっているとは言え、やはり狙われたときはミスが目立つことがありました。
しかし高橋選手はレシーブミスが少なく、さらに自分でレシーブをしてそのまま攻撃に入る技術があります。
今までの男子代表はこのポジション②が弱い印象でしたので、高橋藍選手の戦力はかなり大きいと言えるでしょう。
ポジション②の守備力が高ければチームの攻撃バリエーションが増え、なんといっても対角にいる石川選手が攻撃に集中することができますね。
柳田選手と高橋選手の身長など高さを比較してみした。
柳田将洋 | 高橋藍 | |
身長 | 186cm | 188cm |
スパイク | 337cm | 343cm |
ブロック | 315cm | 315cm |
柳田選手より高橋藍選手の方が身長が2cm高いです。
さらにスパイク時の高さは6cmも差があります。
今回2022年度の代表落ちの理由の1つに「ブロックの効果率が下がる」というブラン監督のコメントがあります。
過去の試合成績を見ても高橋藍選手の方がブロック力が高いことがわかります。
柳田将洋が”異例中の異例”のキャプテン交代の真相
柳田将洋選手から石川祐希選手にキャプテン交代が発表されたのは2021年4月5日です。
「異例中の異例」と言われるのは、東京五輪が間近に迫った段階での交代だったからです。
しかも発表前日にはVリーグで優勝が決まったばかり。なぜこのタイミングだったのか当時は疑問だらけでした。
今となっては「柳田選手が主将のままでは代表から外すことが出来なくなるから交代した」としか考えられませんよね。
キャプテン交代の理由
キャプテン交代の理由を中垣内監督はこのように説明しています。
「五輪を前に主将を代えること、様々な意見があるのは承知している。本来なら(五輪が行なわれている)昨年が4年間の集大成で、花を咲かせるつもりだった。1年延長になって、すでにパリに向けた強化が始まっている。それに見据えた変更。」
引用:THE DIGEST
当時は東京五輪が終わってからの交代じゃ駄目だったのかと思いましたが、今となっては代表から外すためだったことが分かりとても残念です。
柳田将洋がキャプテンの時期
柳田選手がキャプテンに就任したのは2018年4月10日です。
パナソニックパンサーズ深津英臣選手から交代しました。
深津英臣(ふかつ ひでおみ)
キャプテン就任期間:2017年5月15日 – 2018年4月9日
深津選手から柳田選手へ交代した理由は簡潔に言うと「セッターをキャプテンにしないことにした」からです。
キャプテンは試合中審判に説明に行くことがありますが、その時間次の戦略を組み立ててほしいといった意見がスタッフからあったようです。
しかしキャプテン交代後の深津選手はというと日本代表メンバーには入っていますが、試合に出るのは若手の関田選手や藤井選手がほとんどで姿を見る機会はどんどん減っていきました。
まさに今の柳田選手と状況が酷似しています。
【まとめ】柳田将洋が代表落ちした理由は国際レベルで通用しないから
さて、最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は柳田将洋選手が代表落ちした理由と、キャプテン交代の真相について紹介させていただきました。
柳田選手は東京五輪前と2022年度の代表選手と2度落選しています。
その理由は、
- コンディション不良
- 高橋藍選手の存在
「国際レベルでは通用しない」とブラン監督が評価した結果です。
ファンとしては東京五輪に続き、2022年度も柳田選手の姿を見れないのはとても残念です。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
▼あわせて読みたい▼